日本でのインターネット歴史は、非公開サイトを含むと諸説ありますが、公式には1984年に東京大学で始まり、1995年の阪神淡路大震災で海外の支援者との通信に使われていたパソコン通信とインターネットの連携がメディアなどで広く取り上げられました。このことが影響して国内で「インターネット」という言葉の認知度が高まり、一般の人たちに普及しだしたのはその後に登場したADSLにより通信速度が格段に早まった1999年頃から、と言われています。
初期の頃はホームページを作るための技術が必要で、公開されている情報の信頼性も高かったようですが、最近ではFacebookやTwitter、無料のブログ開設サービスなどがたくさんあり、スマホやパソコンで文字が入力できる人であれば、たやすくインターネットを通じで世界中に情報を発信することができるようになりました。
それでは、現在インターネット上に公開されている私的または公的な写真や動画、文字の情報などは、いったいどのくらいの量があるのでしょうか。想像もつきませんが、そのおかげで、わたし達は膨大な情報の中から必要な情報を取り出して利用することができます。
インターネットが普及する前までは、何かについて調べ物をしようとすると、図書館に足を運んだり、採集や見学に出向いたり、つてを頼って専門家に話を聞きに行ったり、該当施設や役所に問い合わせたり大変な苦労をしたものです。
それが、インターネットの普及した現代では、ほんのわずかな時間で必要な情報を手に入れることができますね。まるでパソコンの中に世界中の図書館があるようなイメージです。
しかし、簡単に情報が発信できるようになり、それにつれて情報が増えたために、中には虚偽の情報も多く見られます。未確認の情報だったり、全くのいたずらでデタラメな情報などです。
ところで最近、複数のホームページに公開されていたな情報を一つにまとめた「まとめサイト」が話題になっていましたが、何が問題だったのでしょうか。
ひとつ目は、情報の出所が他の人の作ったホームページであったということで、これは著作権に関する問題です。
ふたつ目は、情報の内容に虚偽が含まれていることがあるのに真実のように掲載されているということです。このようなページは大変巧妙に作られていて、検索した時に最初の方に出てくるように仕組まれています。
では、何が真実で何が嘘なのか、どう見抜けばいいのでしょう。
皆さんは、インターネット以外で情報を得る時に、信用できる順位というものを自然に持っていらっしゃると思います。
例えば、新聞の方が週刊誌より信用できる、ニュース番組の方がワイドショーよりも信用できる、病気のことは医師の言うことの方が祖父の言うことより信用できる、といった具合です。(最近のニュース番組はワイドショー化しているので注意が必要ですが。)
それは、これまでの経験で培ってきたものだと思います。
どうぞインターネットの情報検索でも、その能力を養ってください。そのためには、どんどんインターネットを利用しましょう。
もちろん、発信する側としても十分な注意が必要です。何気なく書いたTwitterのつぶやきが一国を揺るがすようなことがあるかもしれません。
ペンは剣よりも強しと言われますが、今ではペンはキーボードに取って代わってきています。
マナーを守って大切に利用したいですね
インターネットを含め様々な情報の中から、自分にとって必要な情報を取り出し、真偽を見抜いて利用する、これがメディアリテラシーです。